離婚を切り出す前に
    よく考えた上で離婚を決意したのなら、相手と条件等の話し合いをしなければなりません。離婚を決めた理由もそれぞれ違うように、求める条件も人によって違うでしょう。「とにかく離婚させできればいい」「養育費は○円欲しい」「子どもの親権は私」など、簡単に決めてしまうと一生後悔することになりかねません。

 離婚条件についての交渉をするには、以下のような事前の準備が必要です
1.自分と相手の有利な点、不利な点を洗い出す
2.ある程度納得できる条件(妥協点)を決めておく
3.絶対に譲れない条件を決めておく
4.最後まで諦めないことを相手に見せておく
5.相談できる人を見つけておく
 

 
 いろいろな事情によって、「今すぐ離婚できればそれでいい」という人もいるでしょう。「慰謝料も養育費もいらないから、すぐに離婚してください」と言えば、話はまとまりやすいと考えてしまいがちですが、実際はそう簡単にいかないケースが多いのです。
 「お金はいらない。とにかく離婚してください」と言われた夫の心境を考えて見ましょう。夫は「そんなに俺が嫌いなのか!」と腹を立てるかもしれないし、「他に一緒になりたい相手がいるのではないか」と疑うかもしれません。それは、夫の性格と今までの夫婦関係によって違うでしょう。とにかく一方的に自分の要求を押してつけると、相手は反発することを忘れないでください。その条件がどちらに有利かは関係ありません。

 また、現在、こう考えている人はもう一度考えてみてください。生活していくにはお金は絶対に必要です。安定した仕事に就いているならいいのですが、離婚してから仕事を探そうという人は要注意です。



 
   養育費財産分与の条件交渉  
   名目は養育費でも財産分与でも、その金額はそれぞれの夫婦によって違います。当然、収入や財産が多い夫婦の方が高額になります。
 問題は相手にいくら請求するかです。年収400万円の一般的な会社員の夫に1億円の財産分与を要求したり、毎月20万円の養育費を請求してもまず不可能です。無い袖は振れないのですから。
 請求する条件を決めたら、いよいよ話し合いのスタートです。
 例えば、上記の年収400万円の夫に、「財産分与100万円と養育費毎月5万円」を絶対に請求したいというケースについて考えてみましょう。



 最初に請求する条件は「財産分与200万円と養育費毎月8万円」という風にします。そして、交渉を進めていくなかで徐々にこちらが妥協していく形に持っていきます。こういった交渉術を「ドア・イン・ザ・フェイス」といいます。
 この手法によって、相手は「少しは自分の言い分も通って、条件を有利に持っていくことができた」と思わせることができます。つまり、相手に「負けた」と思わせないことが交渉の基本です。
 なお、条件は少しずつ譲歩することが大切です。いきなり下げてしまっては、要求の説得力に欠けます。これを「アンカリング戦略」といいます。


 要求額の根拠を示すことで説得力が増します。財産分与であれば、漠然と「200万円」を請求するのではなく、「夫婦の財産として、家が○○万円、貯金が○○万円、車が○○万円、そのうち自分の寄与分が50%として、合計200万円」という説明を付けて要求することです。同様に養育費の場合は、「学費が○○円、塾が○○円、食費が○○円、合計15万円必要だから毎月8万円を負担してください」とします。内訳はなるべく細かい数字まで表しましょう。
 きちんと金額に根拠を示すことは、相手を説得する上でとても重要です。 


 
 慰謝料の条件交渉
   財産分与や養育費との違いは、「必ず請求できるわけではない」ということです。場合によっては、反対に請求される可能性もあります。
 慰謝料は離婚の原因を作った側が、相手の精神的苦痛に対しての償いです。もし浮気をしている妻が離婚を求めた場合、夫から慰謝料を請求されることも考えられます。また、単なる「性格の不一致」というケースでは、慰謝料は発生しないことになります。


 夫に離婚原因となる行為があったのなら、慰謝料を請求したいと思うのは妻としては当然です。しかし、ここで一度、夫の立場から考えてみましょう。「慰謝料を払え」と言われると、誰だって気分は良くありません。「ちょっと浮気しただけで大袈裟すぎる」「原因は妻の方にもあるだろう」など、「慰謝料」という言葉に抵抗を感じる人も多いものです。また、世間体を気にする人もいるでしょう。
 相手が抵抗感を感じているようならば、「慰謝料」という名目にこだわる必要はありません。「財産分与」を慰謝料込みの金額に設定し(少し高めに)、交渉をしていくことも有効だと思います。 


 相手の不倫が原因の場合、不倫相手に慰謝料を請求することもできます。夫が気が弱いタイプであれば、「慰謝料を払わないのであれば相手の女性に請求する」という態度を示すことも1つの手だと思います。普通の男性であれば、プライドにかけてそれは避けたいと考えるはずです。ただし、あまりやり過ぎると「離婚はしない」と言い出されるかもしれませんので注意しましょう。



 
   離婚協議を有利に進めるために   
    離婚の条件交渉を有利にすすめる方法は他にもあります。
①期間限定戦術
 早めの回答期限を定めて、それまでに合意すれば「相手の言い分も飲む」「金額を下げる」などとします。その期間を過ぎると「白紙に戻す」「調停を申し立てる」ということを相手に伝えます。

②交換条件をつける
 例えば、「養育費を支払うことを子供との面接交渉の条件にする」などが考えられます。

③分割より一括払い
 養育費は月ごとに支払われるの普通です。しかし、夫が「仕事が長続きしない」「不安定な仕事をしている」というケースでは、毎月の養育費を少なくして財産分与や慰謝料を多く請求することも考えておきましょう。もちろん、慰謝料や財産分与の分割払いを請求した方がいいケースもありますので、慎重に考えましょう。

④自分の非を認める
 もし自分が不倫をしていた場合、慰謝料を請求されることもあります。証拠も押さえられていて申し開きができないのであれば、ときには謝罪することも大切です。



 
 対応地域
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